合鍵作成はどこに頼む?鍵の種類別の費用・時間・失敗しない選び方を解説

「合鍵を作りたいけど、どこに頼めばいいの?」家族の分を作っておきたい、紛失に備えたいなど安心したいという気持ちが大きいでしょう。

特に最近多いディンプルキーのような防犯性の高い鍵だと、本当にちゃんと作れるのか不安になりますよね。

この記事では、合鍵作成の費用や時間だけでなく、大事な鍵のセキュリティについてプロの視点から詳しく解説していきます。

合鍵作成に関する疑問や不安を解消し安心して手続きを進められるよう、最後までお読みください。

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ディンプルキーなど鍵の種類によって合鍵作成の時間や費用はどれくらい違う?

ディンプルキーなど鍵の種類によって合鍵作成の時間や費用はどれくらい違う?

合鍵作成の手間や料金は、鍵の防犯性の高さ、つまり構造の複雑さに直結しています。構造が複雑な鍵ほど、専用の精密な機械と高い技術が必要になります。

種類別の合鍵作成の時間や費用について詳しく解説します。

即日作成できる一般的なギザギザの鍵

昔からよく使われている鍵の端がギザギザした山型の鍵(ピンシリンダーやディスクシリンダーなど)は比較的簡単に複製できます。室内やロッカー、自転車などで見かけることが多いタイプです。

店頭に材料となるブランクキー(未加工の鍵)の在庫があれば、作成にかかる時間は短い時間で仕上がります。

簡単な鍵なら3分から5分ほどで素早く作れます。時間がかかっても30分程度で完了することがほとんどです。

費用も安価で、ディスクシリンダーやピンシリンダーなら300円から1,000円程度が目安です。店舗型の鍵屋でも平均1,700円から1,900円台とお手軽に作成できるのがメリットです。

高防犯性のディンプルキー

近年、防犯性の高さから急速に普及しているディンプルキーは、鍵の表面に複数の大小のくぼみ(ディンプル)があるのが特徴です。ピッキングが難しく防犯性は高いですが、合鍵を作るには高度な技術と高精度の精密加工機が欠かせません。

登録制ではない一般的なディンプルキーであれば、精密機械を持つ鍵専門店に依頼すれば、15分から60分程度でその場で作ってもらうことが可能です。

ただし、通常の鍵より費用が高くなり、鍵専門店やメーカーに依頼すると2,000円から6,000円程度が相場となります。

他にも車の鍵などで使われる波状の溝があるウェーブキー10分から40分、磁力で開けるマグネットキー10分から30分程度で作成できます。それぞれ専用の機械が必要となります。

納期に時間がかかるケース

全ての鍵がすぐできるわけではありません。時間がかかる主な理由は、お店に材料の在庫がない場合高品質の純正キーを求めるメーカー発注の場合です。

もし店頭にブランクキーの在庫がなければ部品の取り寄せとなり、2週間から3週間ほど日数がかかってしまいます。

また、時間がかかるのがメーカー発注です。

特に登録制のディンプルキーや精度を求める場合、鍵に刻印されているキー番号(シリアル)を基にメーカーに発注します。この場合、通常2週間から4週間ほどかかります。

時間がかかるのは、正確な設計図(キー番号)をもとに、工場で純正品と全く同じ精度の鍵を再現する必要があるためです。急ぎではないけれど高品質のものが欲しいという場合に選ぶ方法です。

鍵の種類別:合鍵作成の時間・費用の比較

合鍵作成の時間・費用の比較を表にまとめました。

鍵の種類 作成時間(店舗型目安) 費用相場(店舗型) 即日対応 対応業者
ディスク/ピンシリンダー 3分〜10分 ¥300〜¥1,000 ほとんど可能 どこでも
ディンプルシリンダー 15分〜60分 ¥2,000〜¥6,000 可能(要精密機械) 鍵専門店/メーカー
ウェーブキー/マグネットキー 10分〜40分 高め(技術料含む) 条件付きで可能 鍵専門店

ホームセンター?鍵専門店?合鍵作成はどこに依頼するのが一番安心?

ホームセンターや鍵専門店など合鍵作成はどこに依頼するのが一番安心?

合鍵の品質は、依頼するお店の持っている機械や技術力で大きく変わってきます。どこに頼むのが一番安心できるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

鍵専門店(店舗型/出張サービス型)

鍵専門店はまさに鍵のプロフェッショナル集団です。他の依頼先と比べて、高い技術力と迅速な対応力に優れています。

鍵専門店の強みは、現場でどんな鍵にも対応できるための数百種類に及ぶ練習用シリンダーやドアの在庫といったインフラに支えられています。これにより、ディンプルキーやウェーブキー、さらには車に使われるイモビライザー付きの特殊な鍵まで幅広い鍵の作成に対応できます。

ブランクキー(材料)の在庫も豊富なので、急なトラブルでもすぐに作成や交換対応が可能です。緊急時には最短20分で現場に駆けつけ、作業時間も最短30〜60分程度という頼もしさがあります。

メーカーへの発注:純正品質を手に入れる

とにかく最高の精度が欲しいという場合は、メーカー純正キーを発注するのが一番です。鍵本体に刻印されたキー番号(設計図)に基づいて作られるため、複製キーを介さず製造工場で作られた品質を保証します。

精度が高いため、鍵穴(ロックシステム)への負担を最小限に抑え、長く安心して使えます。納期は2週間から4週間と時間がかかりますが、品質を最優先するなら最適な選択肢です。

ホームセンター・量販店の注意点

ホームセンターや量販店は、一般的なギザギザの鍵(標準鍵)であれば安くて早く作ってくれる便利な場所です。しかし、対応できる鍵の種類と精度には限界があります。

ディンプルキーのように高い技術と精密加工が必要な鍵は対応できないことがほとんどです。また、一般的に鍵専門店より技術力が劣る場合、合鍵から合鍵(孫鍵)を作る際にわずかな誤差が積み重なり、鍵の精度が下がってしまうリスクがあります。

精度が足りない合鍵は、鍵穴に引っかかったり、内部を傷つけたりしてシリンダー交換(ディンプルキーで1.5万円〜2.5万円)という高額なトラブルにつながる可能性があります。

目先の安さより技術力の高い鍵専門店を選ぶことが、将来のコストを防ぐ賢い投資と言えます。

合鍵作成サービスの比較

依頼先別の合鍵作成サービスの比較を表にまとめました。

依頼先 ディンプルキー対応 納期 精度 鍵穴からの作成
鍵専門店 可能(要精密機械) 15分〜60分 高い 可能
メーカー 可能(番号必要) 2週間〜4週間 最高 不可能
ホームセンター ほとんど不可 5分〜30分(標準鍵) 標準鍵は可
複雑な鍵は低リスク
不可能

合鍵作成で大切な純正キーはどうやって管理する?

合鍵作成で大切な純正キーはどうやって管理する?

鍵のセキュリティを長く維持し、スムーズに使えるようにするには、純正キー(オリジナルキー)の扱いが重要になってきます。純正キーの管理について詳しく解説します。

純正キーと複製キー(合鍵)の違い

純正キーは工場で最高の品質管理のもと設計図通りに作られたマスターキーであり、精度は完璧です。

一方、複製キーは、この純正キーをコピー機で削り出して作るため、どうしてもごくわずかな誤差が生じる可能性があります。特にディンプルキーのように複雑な鍵の場合、合鍵からさらに合鍵を作る孫鍵の複製は、誤差が積み重なって鍵が開かなくなるリスクが高くなります。

合鍵を作る際は、必ず一番精度の高い純正キーを持っていくようにしてください。純正キーを傷つけずに大切に保管しておくことは、数年後に精度の高い鍵がまた必要になった時のために必要です。

キーナンバー(鍵番号)の徹底的な管理

純正キーには、その鍵の設計図となるキーナンバー(シリアル)が刻印されています。この番号をもし他人に知られてしまうと、メーカーに不正に合鍵を注文されてしまう危険性があります。

このリスクから家を守るため、普段使いの鍵と純正キーの役割をきっちり分けることです。

キーナンバーが刻印されている純正キーは、スペアキーとして厳重に保管しましょう。普段はナンバーが刻印されていない複製キーを使います。

これにより、番号を盗み見される心配を抑えられます。

推奨される鍵の使用・保管方法

純正キーを温存し、複製キーを消耗品として日常的に使う方法がおすすめです。

純正キーを大切に保管して摩耗を防げば、将来合鍵が必要になった時でも精度の高い純正キーから正確な鍵を作成できます。

また、高性能な鍵の中には、複製する際に認証IDや鍵番号が必須となる登録制シリンダーというものもあります。防犯性が高いですが、もし純正キーやIDを失くしてしまうとメーカー以外では対応が難しくなります。

結局シリンダー交換になって復旧コストが高くつく可能性があることも覚えておきましょう。

スペアがない場合、鍵穴からでも合鍵は作成できる?

鍵を紛失してスペアがない場合、鍵穴からでも合鍵は作成できる?

鍵を失くしてスペアもないとなると、防犯面で焦りますよね。そんな深刻な事態が起きた場合の対処法と費用について詳しく説明します。

鍵穴から合鍵を作れるのは技術の高い鍵屋だけ

鍵が一本もない場合、鍵穴(シリンダー)の内部構造をプロの技術で読み取り、その場で鍵を製作する鍵穴からの合鍵作製という高度な技術が必要になります。

この作業は、鍵穴の内部を解析し、その場で鍵を削り出す技術です。一般的なお店では対応できず、高い専門性を持つ鍵屋だけが提供できるサービスです。

鍵穴から合鍵を作る費用相場

緊急対応ということもあり通常の複製よりも費用は高額になります。鍵穴からの作製サービスの費用相場は14,300円からが目安です。

専門性の高い鍵屋なら最短20分で現場に駆けつけ、作業時間は最短30分から60分程度で鍵を作ってくれます。

鍵の種類によって時間は変わります。一般的なギザ鍵なら5分から10分程度ですが、高防犯性のディンプルキーだと技術的な複雑さから60分程度かかることを想定しておきましょう。

鍵交換費用の相場についてまとめた記事はこちらをご覧ください。

安心を優先するならシリンダー交換

鍵をどこで失くしたか分からない場合や、盗まれたかもしれないと不安な場合は、防犯上のリスクが高くなります。この場合、鍵穴(シリンダー)全体を新しいものに交換するのが確実で安心できる対策です。

  • シリンダー交換の費用:一般的な鍵で1万円から1万5,000円
  • 高防犯性のディンプルキー:1万5,000円から2万5,000円

鍵穴からの作製は緊急時の経済的な負担を抑える手段にはなりますが、作製した鍵が悪い人の手に渡るリスクは残ります。そのため、長期的な防犯対策としてはシリンダー交換をおすすめします。

賃貸物件で合鍵作成をするときに必要なことは?

賃貸物件で合鍵作成をするときに必要なことは?

賃貸物件の鍵は皆さんの持ち物ではなく、大家さんや管理会社の資産として扱われます。そのため合鍵作成や交換には、契約書に基づいたルールがあることを知っておきましょう。

鍵紛失時の行動フロー

鍵を紛失してしまったら、次の3つのステップで落ち着いて行動しましょう。

  1. 遺失物届の提出
  2. 管理会社/大家さんへの連絡
  3. 鍵の専門業者に相談

最寄りの警察署や交番に鍵を失くしたことを届け出ましょう。これは後々の保険対応やトラブル解決のために必要な第一歩です。

賃貸物件で合鍵を作るには必ず許可が必要

賃貸物件の鍵は、皆さんが退去した後の次の入居者のセキュリティにも関わる大切なものです。合鍵を作る場合は、必ず事前に管理会社や大家さんの許可をもらってください。

もし無断で合鍵を作ってしまうと、契約違反となり退去時に高額なシリンダー交換費用を請求されるなどのトラブルになる可能性があります。退去の際には、純正キーと作成した全ての合鍵を返却する義務があります。

鍵交換費用は誰が払う?

退去時に鍵交換費用は自己負担と思っている方が多いですが、実はそうとは限りません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、鍵交換の費用負担の原則が示されています。

ガイドラインによると、借主の故意や過失(鍵の紛失や破損など)がない限り、鍵交換の費用負担は原則として大家さん(貸主)が負担するのが妥当とされています。

特に、前の住人が退去するタイミングで行う鍵交換は物件管理に必要なことなので、貸主負担となるのが一般的です。

このガイドラインを把握しているか否かで、不当な請求に対する交渉力が大きく変わってきますので、ぜひ頭に入れておきましょう。

契約書(特約)を事前にしっかり確認しましょう

国土交通省のガイドラインは一般的な基準であり、法律のような強制力はありません。最終的な判断は、皆さんが交わした賃貸契約書の内容に沿って行われることになります。

そのため、「退去時に鍵交換費用は借主負担とする」といった特約が契約書に盛り込まれている場合があります。この特約が有効である場合は、特約の内容が優先されます。

ディンプルキーへの交換費用は高額になりがちです。入居前、または合鍵作成の許可を取る際に契約書の特約について確認し、負担の義務を明確にしておくことが後々のトラブル防止に繋がります。

合鍵作成のために信頼できる鍵業者をどうやって選べばいい?

合鍵作成のために信頼できる鍵業者をどうやって選べばいい?

安全で経済的に合鍵を作るためには、確かな技術を持つ信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。信頼できる鍵業者の選び方を詳しく解説します。

悪徳業者に引っかからないためのチェックリスト

鍵のトラブルは専門性が高いため、不安な気持ちにつけ込んで不当に高い金額を請求したり、技術不足で鍵を壊してしまうような悪徳業者も残念ながら存在します。業者選びでは以下の点を必ずチェックしてください。

技術力の証明

ディンプルキーなどの高防犯性キーに対応できるかが技術力を測る一つの基準です。

技術力がないと、鍵を壊してしまい、結局交換費用が高くついてしまうことがあります。また、豊富な在庫を公開していることも信頼の証です。

実績と提携先

累計の作業実績が多いか、企業や賃貸物件の管理会社と提携しているかは、信頼されている証拠になります。

費用の透明性

見積もりを出した後で「追加費用は一切かかりません」と明確に保証している業者を選びましょう。これにより高額な不当請求を避けられます。

鍵トラブルの予兆を見逃さない

鍵のトラブルはいきなり起こるわけではありません。鍵が回りにくい、奥まで刺さりにくいといった違和感は、鍵穴の内部部品が摩耗したり壊れたりしているサインかもしれません。

もしこのような異変を感じたら、無理に力任せに回すのは絶対にやめてください。状況を悪化させてしまう可能性があります。

早めに鍵の専門業者に連絡して点検・修理を依頼することで、トラブルが深刻化して高額なシリンダー交換になる前に対応でき、費用も時間も抑えることができます。定期的なメンテナンスは、鍵の寿命を延ばす効果的な防犯対策です。

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まとめ

合鍵作成は単なる複製作業ではなく、鍵の防犯性を守るための大切なプロセスです。鍵の種類や状況によって最適な依頼先は異なります。

一般的なギザ鍵であれば、速さと費用を重視して純正キーを基にホームセンターを利用するのが効率的です。しかし、ディンプルキーなどの高防犯性キーの場合は、鍵穴を傷めない精度を優先し、高い技術力と即応性を持つ鍵専門店に依頼すべきです。

賃貸物件にお住まいの方は、合鍵作成の前に必ず管理会社に許可を得て、退去時のトラブルを防ぐために鍵交換の特約を再確認しましょう。

鍵が回りにくいといった小さなサインを見逃さず、高額なシリンダー交換になる前に専門業者に点検を依頼してください。安心で快適な生活を、鍵のプロフェッショナルが全力でサポートします。

よくある質問

鍵を完全に紛失してしまった場合、スペアキーがなくても合鍵を作製できますか?

可能です。鍵穴の内部構造を読み取って鍵を製作する鍵穴からの合鍵作製という高度な技術が必要です。

これは一般的なお店ではできず、専門性の高い鍵屋が対応します。費用は14,300円からが目安です。ただし、防犯上の安心を優先するなら、シリンダー交換も検討しましょう。

賃貸物件を退去する際、鍵交換の費用は借主が負担するのでしょうか?

原則として、借主の故意や過失(鍵の紛失など)がない限り、国土交通省のガイドラインでは貸主が負担するのが妥当とされています。

ただし、契約書に「退去時に借主負担とする」といった特約が有効な場合は、そちらが優先されます。事前に契約内容を確認しましょう。

防犯性の高いディンプルキーの合鍵は、なぜホームセンターでは作れないことが多いのでしょうか?

ディンプルキーは、鍵の表面にある複雑なくぼみによって高い防犯性を持っています。合鍵を作るためには、この複雑な構造を正確に再現する高精度の精密加工機と、それを扱う高い技術が必要です。

一般的なホームセンターでは専用の機械や技術がないことが多いため、対応が難しいのが現状です。