エコキュートの水抜きを徹底解説!通常メンテナンスと凍結防止の違いは?正しい手順と頻度、メーカー別のエア抜き方法

エコキュートは効率的でお財布にも優しい給湯システムとして、多くの家庭で活躍しています。ですが、大切なエコキュートの性能を長く保ち、気持ちよくお湯を使い続けるためには、水抜き(お湯を抜いてきれいにすること)というお手入れが欠かせません。

この記事では、水抜きとは何か、どんな手順で行うのかといった疑問に答えます。さらに、寒冷地で気になる凍結トラブルを防ぐ方法パナソニックや三菱といった主要メーカーごとの具体的な手順まで分かりやすく解説します。

これを読めば、ご自宅のエコキュートが長持ちし、安心して冬を迎えられるようになるはずです。

電気の匠

この記事のポイントは?

エコキュートの水抜きとは?

エコキュートの水抜きとはどんな作業?

エコキュートは、ヒートポンプユニットで作ったお湯を大きな貯湯タンクにためておく仕組みです。ここに貯められているのは水道水ですが、水道水には微量ながらナトリウムやカルシウムといったミネラル分が含まれています。

水抜きとは、貯湯タンクの底に時間とともにたまっていく微細な不純物や汚れの固まりを排水栓を開けて外に流し出す作業です。エコキュートを衛生的に保ち、システムがずっと動き続けるための大切なお手入れなのです。

貯湯タンク内で汚れがたまるメカニズム

日本の水道水は世界に誇れるほどきれいですが、加熱すると水に溶けているミネラル成分が結晶となって現れます。エコキュートのタンク内は常に高温に保たれているため、カルシウムなどの硬い成分が沈殿し固まりやすい性質があるのです。

これらの沈殿物がスケールと呼ばれ、タンクの底に積もっていきます。水抜きでこのスケールを定期的に排出することで、いつも清潔なお湯を使えるようになります。

消耗部品を守り交換費用を節約する役割も

エコキュートには、お湯の流れや圧力を調整する逃し弁や給水口ストレーナー(フィルター)といった重要なパーツがあります。

汚れた水や沈殿物がこれらに触れ続けていると劣化が早まり、本来よりも早く交換が必要になってしまいます。特にフィルターが詰まると、水の流れが悪くなり、水圧が下がる原因にもなります。

定期的に水抜きをしてタンク内をきれいにしておくことは、重要な部品を長持ちさせ予期せぬ故障による急な出費を防ぐことにつながります。

災害時に役立つ水確保にも

エコキュートの貯湯タンクにためてある水は、災害や断水が起きた時にトイレや洗濯、手洗いなどに使える貴重な生活用水になります。

非常時のメリットを最大限に生かすためにも、水抜きによる定期的な衛生管理が欠かせません。中が清潔に保たれていれば、万が一の際にも安心して使える水の品質が確保できます。

エコキュートの凍結を防ぐために水抜きが必要なことも

冬にエコキュートの凍結を防ぐ水抜きの役割と対策は?

凍結はエコキュートにとって怖いトラブルの一つです。配管が破裂すると高額な修理費用がかかってしまいます。

普段は自動凍結防止機能があるので水抜不要

市場に出ているエコキュートのほとんどは、給湯器本体の内部にヒーターが付いているなど配管を自動で温めてくれる凍結防止機能が組み込まれています。

さらに、多くの機種でとても有効な対策が浴槽の残り湯を利用する方法です。浴槽に残したお湯を循環ポンプで配管内を巡回させることで、配管内の水温が下がるのを防ぎ、凍結を予防する仕組みです。

寒い日にリモコンに「凍結防止中」と表示されている場合、残り湯を捨てずに循環口より10センチほど高い位置でためておくことが簡単で効果的な予防策となります。ただし、これらの自動機能は電気で動いているため、停電してしまうと機能しないリスクがあることも覚えておきましょう。

寒冷地や長期不在時は完全な水抜きが安心

エコキュートの凍結防止機能は一般的な冬の寒さには対応できますが、以下に挙げる場合自動の対策は機能しません

  • 外気温が-15℃以下など極端に冷え込む
  • 長期で家を空けるため電源プラグを抜く

このような状況では、機器内の水を完全に抜いてしまうことが確実な凍結予防策になります。冬の時期に数週間以上、エコキュートを使わないことが前もってわかっている場合は水抜をしておく方が安全です。

極寒・長期不在時の水抜きは、通常の衛生維持目的とは違い、給湯側(水道配管)と風呂側(追い焚き配管)の両方を手順通りに排水し、機器を完全に空にして切り離すことを目的としています。

凍結しやすいのはどこ?配管破裂の重大なリスク

特に凍るリスクが高いのは給湯器本体ではなく、外から水を引いている屋外に露出した水道配管や給湯配管です。外気温が氷点下になったときに配管内に残った水が凍って体積が膨張します

この膨張する力が配管にひび割れや水漏れを引き起こし、最悪の場合は配管が破裂してしまいます。

北風が直接当たる場所や断熱材が古くなっている箇所は、特に注意が必要です。配管が破裂すると水漏れによって電気系統に影響が出たり、建材が傷んだりする二次被害につながるため凍結予防は最優先で考えるべき課題です。

エコキュートの水抜きを行う適切なタイミングと頻度は?

エコキュートの水抜きを行う適切なタイミングと頻度は?

エコキュートの水抜きは、機器を良い状態で使い続けるために適切な時期に計画的に行うことが大切です。水抜きを行う適切なタイミングと頻度について詳しく解説します。

推奨頻度は年に1〜2回が理想

多くのメーカーがおすすめする水抜きの基本的な頻度は半年に一度、または最低でも年に一度です。タンクの内部は目で見ることができないからこそ、定期的なお手入れが機器の寿命や衛生状態を左右します。

水抜きを行う時期は、外の気温が安定していて凍結の心配が少ない春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)に決めておくのがおすすめです。年間スケジュールに組み込んでおくと忘れずにメンテナンスができます。

断水後

定期的なお手入れとは別に、お住まいの地域で水道が止まり、復旧した時に水抜きが必要になることがあります。水道管のサビや泥などが貯湯タンクに流れ込んだ可能性がある場合です。

汚れた水がタンクに残ると詰まりや故障の原因になるため、すぐに排水することが大切です。ただし、断水に備えてあらかじめ給水バルブを閉めていた場合は、その必要はありません。

エコキュートで水抜きを定期的にしないとどんなリスクがある?

エコキュートで水抜きをしないとどんなリスクがある?

水抜きをせずにタンクの中に不純物や沈殿物を放っておくと、ご自宅のエコキュートの性能や寿命に思わぬ悪影響が出てしまいます。水抜きをしないとどんなリスクがあるのか詳しく解説します。

お湯が汚れて衛生面が悪化する

水道水に含まれるミネラル分は、お湯を沸かすときの高温によって結晶化が進みます。

これがスケールという硬い汚れになって、タンクの底にどんどんたまってしまいます。水抜きをしないと、このスケールが固着し、お湯の品質を落としてしまう原因になります。

浴槽に黒いゴミや嫌な臭いが混じる

タンク内にたまった汚れが、お湯を出すときや循環させるときに混じって出てきてしまうことがあります。これが浴槽に汚れとして浮いたり、排水口のような不快な臭いの原因になったりします。

さらに、配管のつなぎ目にあるゴムパッキンが古くなると、その剥がれた破片が黒いゴミとなってお湯に混ざり始めることもあります。

稼働効率が落ちて電気代がムダにかかる

スケールや異物が熱交換器や給水口にあるフィルターのような機器内部の大切な部分に詰まってしまうと、エコキュート本来の省エネ性能が大きく下がってしまいます。

効率が下がるとお湯を沸かすために余計な電気や時間が必要になり、結果として電気代が高くなってしまうのです。水抜きはエコキュートの経済的なメリットを維持するための大切な作業です。

部品が早く傷んで、寿命が縮むかもしれない

汚れがたまり水の循環が悪くなると、逃し弁(安全弁)や給水口フィルターといった重要な消耗品に大きな負担がかかります。

特にフィルターが詰まると、水の流れが悪くなり水圧が下がる原因にもなります。継続的に負担がかかると最終的に高価な貯湯ユニット本体の寿命を縮めたり、突然の故障につながったりする原因となります。

エコキュート水抜きでの基本手順と所要時間は?

エコキュート水抜きでメーカー共通の基本手順と所要時間は?

エコキュートの水抜きはメーカーによって細かい部分は違いますが、安全を確保し、水を確実に排出するための基本的な手順は共通しています。

準備:安全確保のために電源を切る

作業を始める前にリモコンの運転スイッチを「切」にし、お湯が十分に冷めていることを確認してください。

お湯が出た直後は配管が高温になっていて火傷の危険があるため、必ず冷めてから作業を始めましょう。

電源をストップする

作業中にエコキュートが誤って動いたり、感電したりするのを防ぐため、貯湯タンクユニットのカバー内にある漏電遮断器(ブレーカー)のレバーを必ず「切」にすることが必須です。

給水専用の止水栓を閉める

貯湯タンクユニットの給水口近くにある給水専用止水栓(給水バルブ)を閉めます。

これにより、排水中に水道管から新しい水がタンクに入ってくるのを防ぎ、タンクの水を完全に抜くことができます。

逃し弁を開けて圧力を解放する

貯湯タンクの上部や側面にある逃し弁のレバーを上に上げます。この操作は、タンク内部に閉じ込められた空気の圧力を外に逃がすためにとても重要です。

タンクは密閉されているため、逃し弁を開けないと水がスムーズに流れ出ずに途中で止まってしまう(エアロック)リスクがあります。逃し弁の開放は、水抜きを最後までしっかり行うための技術的なポイントです。

排水栓を開きタンクの水をきれいに流す

貯湯タンクの下部にある排水栓を緩めるか、操作カバーを開けてレバーを操作し、タンク内の水を排出します。

排水口からは、最初は少し濁った水や沈殿物が混じった水が勢いよく出てくるのを確認できるでしょう。貯湯タンクを空にするには、容量にもよりますが約80分ほどかかるのが一般的です。

水が完全に止まったことを確認したら、緩めた排水栓をしっかりと閉めます。

冬季長期外出のための水抜であれば、これで基本的に水抜完了です。通常メンテナンスの水抜であれば、次の手順で再注水してください。

復旧と確認:忘れずにバルブを元に戻す

給水専用止水栓を開き、タンクに新しい水を入れ直します。満水になると水が流れ込む音が変わるので、音が静かになるまで待ちましょう。

タンクが満水になったのを確認してから、逃し弁レバーを元の位置に戻します。

最後に、漏電遮断器を「入」に戻して電源を入れます。リモコン上で正常に動いているか、お湯が出るかをチェックして完了です。

水抜きにかかる時間と再沸き上げ時間

水抜き作業は、排水に約80分、お風呂の配管排水に約60分など全体で2時間30分程度かかる作業だと知っておきましょう。

また、タンクが空の状態から電源を入れ直すと、メーカーや外気温にもよりますが、満タンにお湯を沸き上げるまでに約8時間(三菱製品の場合)かかる場合があります。水抜きは、お湯を使わない夜間などを選んで計画的に行うことが大切です。

水抜きや凍結時にやってはいけないNG行動や注意点は?

水抜きや凍結時にやってはいけないNG行動や注意点は?

エコキュートを使っていて水抜きや凍結に関するトラブルが起きた場合、その後の対応を間違えると高額な修理費用や保証が無効になることにつながる可能性があります。

凍結した時に熱湯をかけてはいけない

凍結した時の危険なNG行動は、凍結した配管や給湯器本体に熱湯(特に50℃以上)を直接かけることです。

急激な温度変化は配管の素材(特にプラスチックや金属のつなぎ目)を急に膨張させてしまい、ひび割れや破裂を引き起こす原因となります。配管が破裂してしまえば、当然ながら大きな修理費用が発生します。

凍結を確認した場合は、ぬるま湯(30℃〜40℃程度)をゆっくりとかけるか、気温が上がるのを見計らって自然に溶けるのを待つのが最善です。

水抜き後もエラーコードが続く

水抜きをきちんと行ったのに変な音がしたり、エラーコード(リモコンの表示)が消えなかったりする場合は機器内部により深刻な問題があることを示しています。

まず、ふろ循環アダプターのフィルターが詰まっていないか確認し、掃除をしてみてください。また、浴槽の排水栓が開いていないかを確認するだけで直ることもあります。

エラーコードが出た際は自己判断せずに、必ず取扱説明書やメーカーのサポート情報を参照し、指示に従って対処することが大切です。

外気温が0℃以下ならメンテナンス目的の水抜きは避ける

水抜き作業を行う上で、重要な注意点が気温です。通常のメンテナンスとしての水抜きは、外気温が0℃を下回る寒い日には避けるべきです。

水抜きでタンクや配管から水を抜く際、外が氷点下だと流れ出た水が途中で凍りつき、排水経路や排水口の周りに氷の塊ができてしまうリスクがあります。

排水が途中で止まってしまったり、開け閉めした排水栓や逃し弁の中に残った水分が凍ってしまいます。その結果、部品を壊したり、再給水した時に水漏れや故障の原因になったりする可能性があります。

衛生維持のための水抜きは、必ず外気温が0℃以上であることを確認してから実行しましょう。

ただし、極端に寒い地域で長期不在のために機器を完全に停止させる場合の凍結予防のための完全排水は例外的な措置として行われます。

主要メーカー別のエア抜き手順の違いは?

主要メーカー別の水抜きとエア抜きの違いは?

エコキュートの水抜き作業で、メーカー間で特に違いが出るのが再通電後のエア抜き運転のやり方です。配管やタンク上部に空気が残っていると、変な音の原因になったり、お湯がうまく沸かせなかったりするため確実なエア抜きが求められます。

それぞれのメーカー別の手順を分かりやすく解説します。

パナソニックの詳細手順

パナソニック製品では、水抜き後の復帰時にリモコンを使って確実にエア抜き運転を行う必要があります。

手順は以下の通りです。

  1. 基本の水抜き作業を終えて貯湯タンクを満水に戻した後、漏電遮断器をオンにします。
  2. 台所のリモコンの「初期設定」を押します。
  3. メニューから「試運転」を選び、「エア抜き運転」をスタートさせます。
  4. エア抜き運転の途中、または終わった後に、台所やお風呂の蛇口のお湯を60秒以上開けっぱなしにして、配管の中に残っている空気を完全に排出します。

この操作は、残った空気がお湯を沸かす効率を下げるのを防ぐための大切なひと手間です。

三菱の詳細手順

三菱製品では、リモコン上で特定のボタンを同時に押すことでエア抜き運転を始めます。

手順は以下の通りです。

  1. 基本の水抜き作業と給水を終え、電源レバーを「入」にします。
  2. リモコン上で、特定のボタン(例:洗濯/上撃)を同時に3秒以上押し、エア抜き運転を開始します。
    リモコンに「エア抜き」と表示され、約10分で自動で止まります。
  3. エア抜き運転が終わった後、タンク上部の空気を確実に出すため、逃し弁のレバーを約1分間手前に起こし、その後元に戻す必要があります。

エア抜き運転をするとリモコンの時刻や設定温度が工場出荷時の状態に戻ってしまうことがあるため、必ず確認して再設定しましょう。

ダイキンの詳細手順

ダイキン製品の大きな特徴は、排水時に強い水流を使ってタンク底の汚れを押し流す点にあります。

  1. 漏電遮断器をOFFにし、給水止水栓を閉めて逃し弁レバーを上げます。
  2. 排水栓を「排水」側に合わせて約2分間排水します。
    勢いの良い排水で、タンクの底に溜まったスケールや汚れを水流で一気に流します。
  3. 排水が終わったら、排水栓を「通常」側に戻します。

コロナの詳細手順

コロナ製品も共通の手順に加え、カバーの取り外しが必要になる場合があります。

  1. 漏電遮断器の操作カバーや脚カバーを取り外し、電源レバーをオフにし、給水専用止水栓を閉じます。
  2. 逃し弁操作カバーを外し、逃し弁レバーを上げます。
  3. 排水栓を開けて、排水します。

特に寒い季節の凍結予防策として、ヒートポンプユニット側のエアを抜くために水抜き栓(3ヵ所)を開けて十分にエア抜きを行う手順が説明書に記載されています。

万一エコキュート周りの配管が破裂したら?

万一エコキュート周りの配管が破裂したら?

配管が破裂して水漏れが発生した場合、最優先でやるべき応急処置は給水専用止水栓を閉めることです。これにより水の供給を止め、漏電や感電のリスク、そして家への水濡れによる二次被害を防ぐことができます。

配管の破損や深刻な不具合が起きたら、すぐにエコキュート修理専門業者に相談することが安全面でもコスト面でも適切な判断となります。

水抜き後も黒いゴミが止まらない場合も専門業者へ

水抜き後もお風呂に黒いゴミが続く場合は、水抜きで一時的に出る汚れとは違い、貯湯タンクや配管の接続部に使われているゴムパッキンが古くなって剥がれた破片である可能性が高いのです。

水抜きはタンクのスケールをきれいにしますが、パッキンの劣化そのものは直せません。水抜きをしても黒いゴミや嫌な臭いが続く場合は、部品の寿命が近づいているサインかもしれません。

もし使用期間が10年を超えているなら、部品交換ではなく、高効率な新しいモデルへの本体交換を検討する時期かもしれません。

自己判断せず、専門業者に点検(部品交換や本体交換)を依頼すべきタイミングです。水抜きはエコキュートの内部状態を知るための健康診断のような役割も果たします。

自分で水抜きが不安な場合は業者に頼むべき

水抜き作業自体は取扱説明書を見れば自分でもできますが、次のケースでは専門業者への依頼を検討しましょう。

  • 何年も水抜きをサボっていた場合
    タンクの底で固着したスケールが頑固で通常の方法ではきれいにならない
  • 物理的な損傷や水漏れが発生した場合
    配管が破裂したり、機器本体から水が漏れていたりする
  • 水抜き後も異常が続く場合
    黒いゴミが続く、エラーコードが出る、水圧が異常に低いなど

これくらいなら自分でできると知識や経験がないままDIYで修理を試みると、かえって状態を悪化させてしまうことがあります。電気系統への影響や水漏れの拡大、さらにはメーカー保証が無効になるといったリスクがあることを覚えておきましょう。

まとめ

エコキュートの水抜きは、機器を清潔に保ち、トラブルを防ぐために必要な基本のお手入れです。

この記事を通して、水抜きが機器本来の高い性能を維持し、省エネ効率を最大限に保つための大切な作業であることがお分かりいただけたかと思います。

年に1〜2回、決まった時期に水抜きを行うことで、汚れの蓄積を防ぎ、ムダな電気代の増加を抑えられます。作業の際は、メーカーごとの詳細な手順、特にリモコン操作が必要な「エア抜き運転」の手順を必ず守りましょう。

10年以上使っている機器で水抜きやフィルター掃除をしても、変な音やエラーコードなどが続く場合は部品寿命のサインかもしれません。状態を悪化させないためにも、早めにメーカーまたは専門業者にご相談いただくことをおすすめします。

よくある質問

エコキュートの水抜きをしたら、お湯が使えるようになるまでどれくらいかかりますか?

水抜き作業自体に約2時間半ほどかかります。作業後、貯湯タンクを満水にしてから電源を入れ直しますが、空の状態からお湯が満タンになるまで沸き上げるには、外気温やタンク容量にもよりますが約8時間かかるのが目安です。

そのため、翌朝すぐにお湯を使えるよう、夜間の電力料金が安い時間帯の前に作業を終えておくのが、タイパとコスパの観点からもおすすめです。

エコキュートの水抜きをした時、大量の濁った水が出てくるのは正常ですか?

最初は濁った水や白い沈殿物が勢いよく出てくるのは正常です。これは、水道水に含まれるミネラル分などが結晶化したスケールや、タンクの底に溜まっていた不純物です。水が透明になるまで出し続けることで、タンク内の汚れが排出されたことになります。

ただし、水抜き後も継続的に黒いゴミが出る場合は、配管のゴムパッキン劣化のサインなので専門業者に相談してください。

エコキュートの凍結が原因で配管が破裂したら、どうすればいいですか?

まずは落ち着いて、給水専用止水栓を閉めて水の供給を止めてください。これは水漏れによる漏電や建材への二次被害を防ぐための最優先の応急処置です。

破裂した配管に熱湯をかけるのは絶対にNGです。ぬるま湯をかけるか、自然解凍を待ちましょう。その後、状態を悪化させないためにもすぐに専門の修理業者に連絡し、プロの対応を依頼してください。